チームや組織には、必ず雰囲気があります。
その雰囲気は仕事力そのものです。
空気には力があるのです。

最近は笑顔、笑い声のない職場を多く見かけるようになりました。会社が成熟して組織化されてくると、決まり決まりが多くなって隙間がなく詰め込んで仕事をさせられていると感じます。一体感のある職場がたくさんあり、それが原動力になって、どんどん業績を伸ばしていた会社が、働き方改革やコンプライアンス重視になり、現場では「残業するな!早く帰れ!時間時間!効率効率!」と本来の主旨とは違った展開になっていると感じます。
詰め込まれて遊びも空間もないから本人もしんどいし、周りも楽しくない。みんながんばっているのに誰も喜んでいない。
車のハンドルにも遊びがあるように、楽しく遊びをつくってチームの感情を楽しくする工夫が今の時代求められているのではないでしょうか。ところが、遊びを入れようと言っても何をしていいかわからない、コミュニケーションが大事と言われて言葉を交わすけどもネタがなくなり、いつの間にかに元に戻ってしまいます。同じ遊びでも社員が楽しく仕事が出来る内容で対話ができると、結果的に業績に結び付くのです。
ある地方の営業所の話をしましょう。私がチームづくりを支援した顧客企業の営業所を2年ぶりに訪問した時のことです。当時この営業所は営業が個人商店化しており情報共有ができていなかったため、チームが高いモチベーションで行動し、各人の能力が最大限発揮できる環境を整える研修を組み立てました。その結果、研修が終了して2年たった今もその仕組みが継続できていました。
しばらく、この営業所の日々のコミュニケーションを観察してみたところ、「声をかける」「いいねえ!」「意見を聞く」「情報を共有する」「一緒に考える」が当り前の組織風土になっているのです。
「メンバーを認め、尊重している」「共に成果を出すことで、自分は必要とされている、役に立っていることを実感しモチベーションがあがる」「子供の行事に合せて休暇が取れるようにチームで工夫し、結婚、出産後も働きやすい職場になってきた。チームに誇りを感じる」といったコメントが社員から次々に寄せられました。

モチベーションから
インスピレーションの時代へ!